「任意整理では借金の元本は減らず、将来利息をカットできるって聞いたけど、利息だけカットしても元本が減らなければ意味ないんじゃないの?」
いえいえ、将来利息をカットするとしないとでは全然違うんです!
知らなきゃ損する利息についてのお話です!
目次
将来利息をカットする意味とは
任意整理を行った場合、借金の元本は減らず、遅延損害金や将来利息をカットするように交渉することが一般的です。「えっ、元本が減らないなら、任意整理をする意味なんてあるの」と感じる方もいることでしょう。
しかし、この利息というのは、借金額が多ければ多いほど、返済期間が長期になればなるほど厄介になる存在です。特に、消費者金融のように高金利で貸し付けている業者からお金を借りた場合、将来利息がカットされるのとされないのとでは、非常に大きな違いが出ます。
将来利息とは
将来利息とは、業者と和解した日以降、元金に対して、本来ならつくはずの利息のことです。弁護士と業者の交渉により将来利息がカットされると、依頼主は借金残額のみを毎月分割払いで支払えばよいことになります。
では、将来利息がカットされることで、具体的にどの程度借金の支払額に差が出るのでしょうか?
二種類の利息の計算方法
将来利息がカットされることでどの程度支払額に差がつくかは、利息の計算方法によっても異なります。
利息の計算方式は二種類あります。
・元利均等返済
一般的な借金の方式です。元利均等返済は、毎月の返済金額が例えば「3万円」「5万円」のように固定されています。固定されている金額のうち、最初は利息に支払う割合が多くなり、支払い続けるうちに徐々に元本の割合が増えていきます。
この方式のメリットは、支払金額が毎月決まっているためわかりやすく、家計のやりくりがしやすいことです。
デメリットは、最初のうちは元本に充てる割合が少ないため、毎月の支払いが長引き、結果として元金均等返済より多くの金額を支払うことになることです。
・元金均等返済
元金均等返済は、毎月借金の元本の返済額を一定に定め、それに金利をプラスして返済する方法です。毎月の返済額は最初のうちは多く、その後だんだんに返済額が少なくなっていきます。返済する金利の額が月ごとに異なるため、毎月の返済額は一定になりません。
元金均等返済のメリットは、返済額全体でみれば、元利均等返済より支払う金額が少なくなることです。デメリットとして元利均等に比べ毎月の返済額が多くなることです。
実際、どのくらい借金額が減る?
例えば、借金の残額が100万円あり、年利15%で借りていたとしましょう。この借金を3年間の36回払いで完済しようとする場合は、以下のようになります。
・元利均等返済の場合
一か月分の返済金額は3万4665円となります。返済総額は124万7952円となります。このうち利息としてとられる額は24万7952円です。
・元金均等返済
一か月分の返済金額は月によって異なりますが毎月支払う元金は27,778円となり、それに利息が加わります。返済総額は123万1250円となります。このうち利息としてとられる額は23万1250円です。
・任意整理による和解で、将来利息がカットされ3年(36回払い)で返済する場合
一か月分の返済金額は2万7778円となり、支払総額は約100万円となります。
いかがでしたでしょうか? 任意整理をするとしないのとでは、新社会人の給料一か月分以上の金額が違うことになります。毎月の返済額も7千円近く違ってきます。とくに借金にお困りの方にはこの差異は大きいでしょう。また、借入額の総額が大きければ大きいほど、任意整理による利息カットの影響も大きくなります。
借り入れ金額や金利を打ち込んで、ローンの総額を計算できるサイトもありますので、ご自身のケースに当てはめて一度シミュレーションしてみるのもいいでしょう。
「ローンシミュレーション」(元利均等返済/元金均等返済)(http://www.reifa.jp/loancalculator)
任意整理で肩の荷を下ろそう
任意整理には将来利息のカットのほかにも、業者からの催促がやむというメリットもあり、借金で困っている方が精神的に立ち直るきっかけとなります。借金が苦しく感じているなら、一人で悩まずに、まずは相談無料のお電話かメールで東京ロータス法律事務所にお気軽にご相談ください。あなたにとって最善の借金解決策は何か、一緒に考えていきましょう。
所属弁護士会 東京弁護士会 No.44304
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